
タツノオトシゴ(海馬)とは?
全国各地の沿岸の藻場に生息するタツノオトシゴ。
その名前は、世界中の神話や伝説に登場するドラゴンに由来するもので、龍といえば日本でも”不老不死”の生き物としておなじみですね。
そんなタツノオトシゴは、食用としては強壮効果が高いのが特徴。
主に乾燥させたものが漢方薬や食品として嗜まれていますが、近年は乱獲により、ワシントン条約で保護されるべき絶滅危惧種に指定されるなど輸入が年々難しくなってきている種でもあります。
タツノオトシゴ(海馬)の効果・効能
タツノオトシゴには、男性ホルモンのような強壮作用があるとされていて、古くからED(インポテンツ・勃起障害)の治療に用いられてきた実績があります。
成分的には、タンパク質、脂肪に加えて多種のアミノ酸が含まれていて…
と聞くと代わり映えしない感もありますが、マウスを用いた臨床実験では「交尾期が長くなり、交尾休止期が短くなる」「去勢したマウスに交尾期が現れる」など、性機能に及ぼす効果・効能面では興味深いデータも報告されています。
他にも、補腎壮陽・調気活血・滋養強壮といった効果もあり、精力剤としての用途以外にも不妊症、黄体不全、夜間頻尿、慢性の咳といった症状にも有効だとか。
タツノオトシゴ(海馬)の食べ方
日本では、食用としてあまりなじみのないタツノオトシゴですが、から揚げにしても良し、鍋に入れても良しと食べ方は様々です。
漁獲されるような漁師町では、タツノオトシゴの卵をご飯にかけて食べる、なんてところも。
素材についた味はほとんどなく、薄い魚介風味。イメージ的には「魚の骨せんべい」みたいな感じでしょうか。
中華料理や台湾料理屋のメニューにしれっと載ってることもあるので、近場のお店をチェックしてみたら、案外簡単に食べられるかもしれません。
また、アルコールに漬けた薬用酒や乾燥したタツノオトシゴを販売している薬局もあるので、「とりあえず試してみたい」という方はこちらをどうぞ。
より新鮮なタツノオトシゴを手に入れたいという人は…漁港に行けば、採れたてピチピチの新鮮なものが手に入るかも!?