
イラブーとは?
イラブーとは、アジアからオーストラリアにかけて南方の暖かい海の沿岸に生息するヘビの一種。
日本でも沖縄などで見かけることができます。
イラブーは琉球語(琉球方言)でエラブウミヘビのことを表していて、琉球王朝時代から食用として嗜まれてきた沖縄・奄美地方ではポピュラーな食材です。
イラブーの習性は、とてもおとなしく、海中で出くわしても無視すればほとんどの場合は問題なくやり過ごせますが、イラブーの持つ神経毒はとても強力です。
そのため、いざ捕獲するとなると命がけになりますので、死にたくなければ海中で見かけてもそっとしておきましょう。
イラブーの効果・効能
琉球王国時代、イラブーは「不老長寿の薬」「回春回生の妙薬」ということで大変な貴重品として扱われていました。
上記で述べたような入手難度の高さもあり、富裕層を中心に嗜まれる高級食材で一般人はお目にかかることも稀だったようです。
西暦741年に記された「本草拾遣」という薬学書にも「ウミヘビは精力減退に効果のある生薬」として紹介されています。
エラブウミヘビはその名の通りヘビの一種なので、ハブやマムシと同じように高い栄養価や多くのアミノ酸がバランスの良く含まれています。
単純に食品としての性能も高いのですが、血液循環を高める作用があるので、体がポカポカ温かくなり全身の血行が改善されるというのが最大の特徴です。
実際に食べた人の感想は「スープを飲み干すと、身体の芯からじわりと汗が出てきて、身体が火照るのを感じました。」とのこと。
イラブーの調理例
イラブーといえば、イラブー汁が一番ポピュラーな調理法です。
この他にも食事に混ぜ込んでもバレない燻製の粉末なんて便利なものもありますので、用途に合わせてチョイスできます。
見た目とは裏腹に、味はめちゃくちゃ美味しいんだとか。